鶏肉の味噌焼きが出来たので、黒子は紫原に声を掛けた。応じて紫原がフライパンから皿に料理を移す。 「まだるっこしいことしてないで、さかさか取り分けてしまって下さい」
「ああ、トリだけに」
空気が凍った。
紫原は慌てて、
「いや、ね、つい出ちゃったんだよ、ごめんね。職場のおっちゃん達なんか、もっとすごいけど」
「どうにもそのおっちゃん達色に染まってしまってますねえ」
紫原が林業の会社に勤めるようになってから顕著に見られるようになった変化のひとつである。
「そのうち女の子の臀部でも触り出しそうで僕は怖いです」
「それはないよ」
「そうでしょうか」
「俺がさわりたいのは黒ちんのだけだよ」
また別の意味で場が凍る。
「どうしてくれるんですか」
御蔭で作り立てだった料理が冷めたと黒子の悪態。
「ごめんごめん」
その後にこっそり心の中で付け足した。うそではないけれどと。
紫原も、おとなに、なった。
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私のしがない妄想でこんな萌えるお話を作っていただけるなんて...!まさに感無量です!
職場のおっさんに段々そまっていく紫原くん...こうやって少年は大人になっていくんですね!
それにしても「黒ちんのだけだよ」の一言をさらっといえるようになるなんて...!
紫原くんすごくカッコイイよ...!これぞ大人の男だよ!
しゃこ様、いつも素敵なお話をありがとうございます!
2013.6