「それでこの間は巨人の国にきた心地でしたよ」
と黒子が紫原の家を訪問したさいのはなしをきかされ、緑間は、
「まるでスウィフトのガリバーのようだな」
と相槌をうった。
「それでね、かわいいんですよ」
「なにがだ」
「紫原君たら、おうちでは」
「ちょっと、黒ちん」
ことばを大声で紫原が、さえぎる。
「それは言うなって、口止めしたでしょわすれたの。ぼけるのはまだ早いんじゃないの」
口調も表情もとにかくあせっている。黒子は、おもしろがって、
「なんのことでしょう」
と、とぼけると、紫原はますますおこるふうだ。どんなことばにしたらいいか、困り果てたあげく、強引に緑間から引き離してたところで、ささやいた。
「呼び名だよ、呼び名。やめてよね、ほんと」
「わかってますよ。すみません、ちょっとからかいたくなってしまって。ほら、いうでしょう、好きな子ほどいじめたいって」
目を合わせて、黒子、さいごにひとこと。
「ね、あっくん」
紫原は真っ赤になっている。
黒子は見上げながら、かわいい巨人のいたものだと思った。
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紫原くんがおうちだと一人称があっくんだという妄想を日記でした後にこんな可愛らしさMAXのお話が届き、私は萌え死にしそうになりました...。
恥ずかしい一人称が好きな子にバレてあたふたするとか...愛くるしすぎだろ...紫原くん
ロウティーンの少年のような可愛い挙動に胸がいい意味で絞めつけられます...!
極めつけは「好きな子ほどいじめたい...」という黒子くんの素晴らしく素直な告白...!
なんて可愛いカップルなんだこの二人は...っ!
しゃこ様、私この作品を頂けて心の底から幸せです。ありがとうございます!
2013.5